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評価:
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とても素晴らしい本に出会いました。
ボロアパートの竹青荘に住む寛政大学の学生10人が、たった10人で箱根駅伝を目指すという話です。しかし、ほとんどのメンバーは長距離を走ったことはなく、その挑戦は無謀に見えたが・・・
走ることしかできず、走ることについて周囲と意見が食い違うとすぐにカッとなってしまう走(かける)を中心に話は展開していきます。走が皆とともに箱根駅伝を目指す中、ただ走りが早くなるだけではなく、人として成長していく様が描かれます。
しかし、走だけではなく、10人全員のキャラが立っています。箱根駅伝を目指そうと10人に声をかけたハイジの人心掌握ぶりにはほれぼれします。双子の無邪気さ、ムサや神童の真面目さなど、それぞれに魅力がありました。
練習シーンやレースのシーンはあまりありません。しかし、その分10人の心情に迫っているので、竹青荘の面々が練習やレースを乗り越えて成長していっているのだと伝わってきます。選手たちが走ることを通して自分のことを考え、周囲のことを考え、強くなっていく様を見て、自分も走ってみたくなります。
そして何よりも、竹青荘のランナー達の素直さは、読んでいて清々しい気持ちにさせてくれました。
⇒ 手鏡 (10/02)
⇒ 厚狭人 (08/05)
⇒ こいし (12/21)
⇒ 藍色 (12/01)
⇒ よしふ (09/25)
⇒ 藍色 (09/24)
⇒ 藍色 (07/07)
⇒ よしふ (05/20)
⇒ 藍色 (05/19)
⇒ よしふ (04/25)